2022年、株式会社クリーニング志村はおかげさまで75周年を迎えることができました。
これもひとえにクリーニング志村に関わってくださったスタッフの皆様、関係会社の皆様、そして何よりご利用いただいているすべてのお客様のお陰と、深く感謝しております。

社員一同初心に戻り、一層の努力をしていく所存です。
今後ともなにとぞ、ご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

代表からのメッセージ

株式会社クリーニング志村は山梨県甲府市朝気の地で「志村クリーニング店」として創業いたしました。

当時は、まだ戦後の焼け野原から少しマシになった程度。まだまだクリーニングを利用されるお客様は限られており、店舗を構えて営業するというよりも、定期的にご自宅にうかがう「外交」という営業をしていました。

それも、当初は自動車はおろかバイクも無く、自転車で集配していました。路面も今のような舗装された道路ではなく、土がむき出しのところを自転車の後ろに2つの大きな袋を据え付けて走っていったそうです。そして、半日かけて甲府から石和にかけて駆け回って集めてきた商品は、Yシャツ2枚の日もあったそうです。

今、クリーニング志村では1日にYシャツ2,000枚近くお預かりする日もあります。それから比べたら、たった2枚。けれど、それを大きなたらいと洗濯板で丁寧に洗い、のりを付け、ただ熱くなることしかできない「焼きごて」と呼ばれる使いづらいアイロンを駆使し、一点一点をきれいに仕上げていきました。

その仕事への誠実で真面目な姿勢を評価いただき、ご紹介がご紹介を呼び、今では県内で33店舗を構えるようになりました。ご愛顧くださったすべてのお客様、心からありがとうございます。

企業規模が大きくなるということは、それだけ沢山の人の手の力を借りなければ成り立ちません。今では志村にかかわる人は115人に上ります。勤続10年以上の人も何人もおり、30年を超える人もいます。70歳を超えて働いてくれる人もいます。出産・子育てを経て戻ってきてくれる人もいます。「人間関係がいいので働きやすい」という言葉をスタッフから頂きましたが、これは本当にありがたい意見です。

また、今に限らず、これまで志村にかかわってきてくれた人になると、その数はかなりの数になります。夫婦二人から始めた志村クリーニング店は、そんな志村を支えてくださったスタッフの皆さんや協力業者の方々によって守られてきました。ありがとうございます。

コロナの蔓延で、私たちの日常は様変わりしてしまいました。我慢を強いられる日々が続き、気分が滅入ることもあります。けれど、明けない夜はありません。そして、未来は今の延長線上にあります。今を生きる糧を稼ぐだけに事業をするのではなく、その先の未来の地域のことも考えて事業に取り組んでいく。未来に向けて、今大人である私たちの責任を先人たちのガッツをお手本に果たしていきたいと思います。

これからもクリーニング志村をよろしくお願いします。

株式会社クリーニング志村 代表取締役 志村優