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ドライクリーニングの豆知識③セーターを水洗いするとどうなる?
皆さんこんにちは!
シミ抜きドクター 志村 優です。
ドライクリーニングの豆知識 第3弾
セーターを水洗いするとどうなるか?という実験をしたいと思います。
皆さん、セーターのメンテナンスってどうされてますか?
毎回クリーニングに出してくださっている方もいらっしゃれば、家庭でデリケート洗いしているよって方もいらっしゃると思います。
今回は、どちらが良いか?という話ではなく、セーターを家庭で「普通の水洗い」をするとどうなるか?実験してみたいと思います。
ウール100%のセーターを用意しました。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、セーターの大きさに沿って黒いマジックで縁取りをしてあります。
生地の表面はこんな感じ。
ちょっとピントが合っていないのでわかりにくいですが、毛100%となっています。
このような、毛やカシミヤ製品は私たちクリーニング店にお預けいただくと通常は「ドライクリーニング」という方法を取ります。
この方法で洗うと、繊維が縮むことなく洗いあげることができます。
縮まないことについては、また改めてご紹介するとして、この毛の商品を普通に水洗いするとどうなるか?
実際に、自宅の洗濯機で洗ってみました!結果がこちら!
前の写真では見えなかった枠線が思いっきり見えます。ということは、全体的にかなり縮んでしまったということになります。
袖の部分のアップ。1割以上縮んでいるように見えますよね。
リブの部分がかなりたるんでいます。これは、リブの部分の縮みがより大きく縮んでしまったことで、身頃との生地の幅に差が生じたためです。
生地表面の写真。肉眼だと、もう少し細かい毛玉が見えるような気がするのですが…写真だとわかりませんね(;^_^A
このように、毛の商品を通常の水洗いすると思いっきり縮んでしまうことが分かりました。
我々プロにお任せいただくと、なぜ縮まないのか?また改めてご紹介しますが、セーターやカシミヤなどの商品は、家庭で普通に水洗いしないことをおすすめします。