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合成皮革(フェイクレザー、ネオレザー)は2,3年で劣化することをご存知ですか?
皆さんおはようございます。シミ抜きドクターこと志村優です。
本日は皆さんに「合成皮革」と言う素材についてご紹介させていただきます。
この「合成皮革」と言う商品は
「ポリウレタン」「フェイクレザー」「ネオレザー」と言う素材であったり、
商品名であったりで販売されています。
この商品は本革の重厚な感じを出しながら、
本革より安価で軽く、多彩な色やデザインが可能なことから
ここ10年ぐらいで急速に広まってきました。
ところがこの素材は「ポリウレタン」と言う素材100%で作られていることが多く、
これが時間の経過とともに「着用していなくても」劣化してしまう消費期限のある素材なのです。
その劣化は生地がつくられてからすでに始まるので、
生地がつくられて製品化するまでにタイムラグがあれば
商品として店頭販売されてから1年未満で劣化することも十分にあり得ます。
では、劣化するとどういうことが起きるかと言うと以下のようなことが起きます。
・生地がひび割れてしまう
・生地がべたついてくる
・生地が水膨れのようになり、しまいにははがれてしまう
等の現象が起きます。
問題は、これが着用中に徐々に進行しクリーニングと言う必要最低限度の洗浄工程を経たことで
より顕著になることがごくまれにある(年間1,2件)と言うことです。
お客様には大変申し訳ないのですが、
合成皮革製品(ポリウレタン製品)は以上の理由から
耐久年数の著しく短い商品ですので、クリーニングによって劣化が顕著になった場合も
弊社ではご対応いたしかねますので、ご承知おき下さいませ。
さて、以下には実際に合成皮革(ポリウレタン)が劣化するとこうなると言うものをご覧いただきます。
これは私が実際に自宅で使用していたソファ(ベンチ)です。
ちょっと遠目ではわからないので、近くによって見てみます。
背もたれは何ともありませんが、座面が荒れているのが良くわかると思います。
さらに近づいてみようと思います。
表面がひび割れてはがれてしまっているところがいくつもあるのがお分かり頂けると思います。
我が家は小さな子供がいますので、こういったものを口に入れてしまうのが怖くて
このベンチは処分しました
このベンチは約4年使用しましたが、劣化が出てきたのは昨年からなので、
実質3年半ぐらいしか持たなかったことになります。
ちなみになんで座面が劣化して、背もたれは劣化しなかったかと言うと、
・座面のほうが人間が座る重みが加わるので傷みやすい。
・人間が座るとその分湿気が加わり劣化しやすい。
等の原因が考えられます。
ポリウレタンにとっては湿気も大敵です。
保管の際は風通しの良いところで月に2回は空気の入れ替えをしていただければと思います。
ついでに言えば衣類で劣化しやすいのは地肌に触れやすい襟周りやそで口になります。
合成皮革はファッション性を重視した外せないアイテムとなっています。
その特徴を十分にご理解していただいたうえで、購入ならびに
メンテナンスのご依頼をお願いいたします。
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