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ボタンを保護するアルミははずしてお返しするようにいたしております

みなさんこんにちは!

シミ抜きドクター 志村 優です。

 

今日はちょっと真面目なお話をさせていただきます。

 

さて、クリーニング店から戻ってきた服のボタンに「アルミホイル」のようなものがまいて返ってきたことはありませんか?

実はこれ、デリケートなボタンを洗浄や乾燥中の摩擦や衝撃から保護するために巻いてあるものです。

ご存知の方は「ボタン巻いて」というリクエストをされる方もいらっしゃいます。

 

このアルミ巻きですが、巻いたままお戻しすると『あ!ボタン保護してくれた!』となり、

巻いてないと「ボタン保護してくれてない…」というようになりかねないのですが、

実は一概にそうではないのです。この写真をご覧ください。

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この写真のボタンのように布のまいてあるボタンを私たちは「くるみボタン」と呼んでいるのですが、

この布などが洗浄中にとれるトラブルが発生することがあります。

それを防ぐためにアルミを巻いてから洗浄しています。

このアルミ巻きは手間がかかるのですが、お客様の商品保護のために実施させていただいております。

しかし、写真のボタンの上3つは同じボタンなのに真ん中の1つだけ色が違うのが分かりますか?

実はこれ、同じボタンではあるものの、アルミを巻いているせいで「洗浄用溶剤」が揮発せずに残留(濡れている)してしまっている状態なのです。

アルミを取れば、物の1時間で完全に揮発してしまうものでご安心ください。

 

アルミを巻くとボタンの保護にもなりますし、前述のようによく知っている方はアルミがまいて返ってくると「手をかけてもらっている」と思いがちです。

しかし、私たちは本当のプロは「自分たちがどれだけ手間をかけているか?」という自己満足ではなく、「お客様がお召しいただける状態でお返しすべき」だと思っています。

アルミがまいてあったらお召しいただけませんよね?

まして、溶剤が残留していたら不快な思いをさせてしまいかねません。

そこで志村ではアルミの保護は除去してお返しするようにいたしております。

お手元に戻ったときに、一見すると手をかけていないように見えるかもしれませんが、お客様に安心してお召しいただける製品づくりへの思いからの行動ですのでご理解いただけましたら幸いです。

 

とはいえ、人間の作業なので私たちもうっかり外し忘れてしまうことも…その時はごめんなさい。お客様の手を煩わせてしまって申し訳ありませんが、

アルミをはずしてお召しください(>人<)

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