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ドライクリーニングの豆知識⑥-5ドライ溶剤と水って何が違うの?【乾燥編】
皆さんこんにちは!
シミ抜きドクター 志村 優です!
ドライ溶剤と水の違いのシリーズも今回で最後になりました。
今回お伝えするのは「乾燥」についてです。
皆さんはご家庭で洗濯した後、タオルや衣類をハンガーにかけて干しますか?それとも、乾燥機にかけて乾燥させますか?
我々プロのドライクリーニングは、ほとんどの一般衣類を洗った後に乾燥機にかけます。
クリーニング志村ではその乾燥機にこだわりがあります。というのは、洗った後の商品というのは当然洗った液体がしみ込んでいて濡れています。家庭洗濯ではそれが「水」なのですが、我々プロの場合は「ドライ溶剤」がしみ込んでいます。
これを乾燥させるということは、大気中にドライ溶剤を飛散させることと同じになります。
なので、我々は一般家庭やコインランドリーで使用されている乾燥機と異なり、蒸発してきた気体を冷やして液体にして大気中に放出しない機能が付いた「回収乾燥機」というものを使用しています。
この機能が付くだけで、通常の乾燥機の3倍以上の製品価格が付きますし、冷やして液体にするために機械全体が複雑になり、故障等のリスクも増加します。
しかし志村では、昨今のSDGsが叫ばれるはるか昔、今から四半世紀ほど前からこの機能が付いた乾燥機を導入していました。
我々はサービス提供者として「つくる責任」も果たせるよう、出来ることから実施していきます。