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クリーニング講義 時間のたったシミはやっぱり落ちにくい?
皆さんこんにちは、志村です。
前回のクリーニング講義でお伝えした、
「水溶性のシミは水で洗うと落ちる」という映像を見て
なんだ、シミッて簡単に落ちるんじゃん
と、思われた方もいらっしゃるかと思います。
でも、実際は違います
どう違うかというと、シミがついてから
時間がどのくらい経ったか?
ということが、かなりシミの落ちやすさを変えてしまうからです
以下の動画をご覧ください。
お分かりいただけたでしょうか?
同じように水で洗ったのに、
前回の動画に比べてシミの落ち方がかなり悪くなっています
こうなると、もう洗剤を入れて洗ってもほとんど落ちません
これは、動画中でも説明しましたが、
しょうゆの成分が空気中の酸素と結合して「酸化」したために
「色素」として定着してしまったことが原因です。
たとえるなら、リンゴの皮をむいて塩水につけていないと、茶色に変色してしまいます。
この茶色はリンゴに茶色の絵の具を塗ったわけでもなく、
自然空気中の酸素と結び付いて「酸化」し、茶色に変化したわけです。
このように、食べ物や汗などほとんどの物は空気中においておくと「酸化」し、
「変色」などを起こして、「色素」として衣類に定着し
「洗っただけでは取れないものに変化してしまいます」
「色素」は「水溶性」でも「油溶性」でもないため、
通常のクリーニングではどうやっても落とせません
その代わり「シミ抜き」による「化学変化」を起こせばかなりの確率で、
落とす事ができます
当社は長年積み重ねてきた技術と、1点1点手仕事で行う手間をかけることによって、
ほとんどのシミを除去することに成功しております
シミでお困りの際は、ぜひ当社の特殊技術「復元加工」をお試しください。
また、夏物衣料で汗をかいた商品は通常のドライクリーニングだけだと
汗の成分(水溶性汚れ)が落ち切らずに、変色を起こしてしまう恐れがあります
今年は特に猛暑ですから、シーズン中に1回と仕舞洗い時には必ず
「汗抜きWクリーニング」をご利用ください