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【知っておくとちょっといい話】家庭洗濯で色移りしてしまったら?慌てず急がず・・・

皆さんこんにちは!

シミ抜きドクター 志村 優です!

 

先日、自宅で妻が困っていました。

「どうしたん?」「せっかく買ったブラウス(会社用)に色が移っちゃったみたい…」

こんなやり取り、そんなにあるわけじゃないですが一般のご家庭だと厄介なことが起きちゃったなぁってとこでしょうか。

ちなみに、今回のブラウスの被害状況です。

 

m.shimura20170617-01_result

 

 

 

 

 

私「えっ?どこ?」

妻「ここっ!」

 

 

 

 

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うーん、これだけ拡大して、さらに指をさしても肉眼でぎりぎりわかる程度。

写真にするともっとわからないですよね。すみません(;^_^A

 

正直よく気が付いたなぁと思いました。前身ごろならまだしも袖の後ろ側です。

 

色移りは私たちの業界では「移染(いせん)」「色泣き(いろなき)」「ブリード」などと呼ばれています。

それぞれ若干意味合いは違いますが、大体言っていることは同じで、生地に別の衣類もしくは同じ服の中に使用されている別の布から色が移ってしまう現象です。

全体的にきれいに染まるケースもありますが、ほとんどは写真のように大きかったり小さかったりしますが色のにじみのようなものができます。

独特の濃淡があり、見慣れている私たちは一目で「色移りだ!」とわかるシミとは違った色合いをしています。

 

これが発生してしまう原因は諸々ありますが、今回は割愛し、

ご家庭で洗濯した際にこんなことになっちゃったときに一体どうしたらいいのか?

それを紹介したいと思います。

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、普通にもう一回洗ってください!

 

 

 

 

 

 

それだけです。

※漂白剤等は使用しないでください。

家庭洗剤の漂白剤は一般的には「酸素系」や「塩素系」がありますが、これはどちらも「染料(衣類を染める色)」に対しての効果があまり高くありません。食べこぼしなどには効果がありますが。

 

今回も、とりあえずもう一回洗いました。

他にもタオルやら肌着やらと一緒です。

その結果がこちら!

 

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左右の腕を交換したわけじゃないですよ!

色味がより白くなったのは、ケータイの設定のせいです。

 

たったこれだけで大概の場合、色はなくなります。

 

この原理を説明させていただくと、

色移りは必ず「原因となる衣類・染料」があります。

本来は生地を染めた時点で「ソーピング」と呼ばれる、生地に染料を定着させ、さらに余分についている染料を洗い流す工程を経る必要があります。

しかし、それが不十分だったり、欧州の硬水の洗濯と日本の軟水での洗濯などの基準の違いに適合されていないのか?洗った際に衣類の染料が流れ出てきてしまうことがあります。

よく言う「ジーンズは初洗いの時に色が出るから代物と一緒に洗わないように」というのはこのことに近いものがあります。

でも、このソーピング不良が厄介なのは「見た目でわからない」ということです。

なので、ついつい何でもいっしょに洗ってしまうのです。

すると、衣類にとどまっているよりも水の中に溶け出たいと思っていた染料たちが洗濯水の中に溶け出てきます。

その際に、一緒に洗っていたものの中で「染色されていないもしくはちょっとしか染色されていない繊維に隙間のある商品」めがけて染料が入り込んできます。

長くなりましたが、これが移染です。

 

ではなぜ洗っただけでこの移染が取れるかというと、

「洗って流れ出た染料」=「水の中にもう一度浸してあげれば流れ出てくれる可能性がある」

といった単純な構図です。

なので、特に漂白剤などをかける必要はなく、移染が起きた時と同じ条件を作ってあげればそれでよし!ということになります。

そのため、とりあえず洗いましょう!というアドバイスをさせていただきます。強くもんだりする必要はありません。

 

もし、これで落としきれなければ・・・

その時は繊維製品品質管理士でありシミ抜きドクターのいるクリーニング志村に「復元加工お願いします!」とご依頼ください。

 

しかも都合がいいことに、ただいま復元加工10%引きキャンペーン中です!

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